お手持ちの18金(K18)のネックレスや指輪を売ろうと考えたとき、田中貴金属の買取価格を基準にする方は非常に多いです。田中貴金属は日本の金価格の指標となるほど信頼性が高い業者です。
しかし、「田中貴金属の公表価格=そのままの手取り額」になるのでしょうか? また、他の買取業者と比べて、本当にお得なのでしょうか?
この記事では、ウリトクが田中貴金属の18金買取の仕組み、見落としがちな「手数料」、そして他社と手取り額を比較するシミュレーションをわかりやすく解説します。
| 田中貴金属 | |||
https://gold.tanaka.co.jp/retanaka/![]() | |||
| 店頭買取 | ◯ | 電話 | ◯ |
| 宅配買取 | ✗ | メール | △ |
| 出張買取 | ✗ | LINE | ✗ |
| 店舗数 | 6店舗 (直営店GINZA TANAKA) ※別途特約店あり | FC | △ |
| 主要メリット | 貴金属の精製・製造元(田中貴金属グループ)としての高い信頼性。買取サービス「RE:TANAKA」を運営。 | ||
| 貴金属 (金・プラチナ)、ジュエリーをメインとして、他にも貴金属ジュエリー、貴金属工芸品、記念メダル、コイン (※地金型コインは別サービス「田中貴金属 総合口座」で対応)などの買取を行っています。 | |||
| 査定料 | ◯ (無料) | 振込手数料 | ✗ (100万円を超える振込は利用者負担) |
| キャンセル料 | ✗ (宅配買取非対応) | ||
| 評価 | HPで公表されるリサイクル価格で買い取るため透明性が高い。査定料や手数料が別途かからない(価格に含まれる)。専門機器による正確な品位判定。 買取方法が店頭のみ(宅配・出張は非対応)。直営店舗が主要都市(6店舗)に限られる。100万円を超える場合の振込手数料が利用者負担。買取品目が貴金属・ジュエリー関連に限定される(ブランド品等は扱わない)。 | ||
田中貴金属の「18金」買取価格とは?
田中貴金属では、毎日「金」「プラチナ」などの貴金属の買取価格を、純度(K24、K18など)ごとに公表しています。18金(K18)は、金が75%含まれている合金のことです。
この公表価格は、世界中の金相場の変動に合わせて毎日更新されるため、売るタイミングによって価格は変わります。
ただし、重要なポイントがあります。それは、「公表価格」がそのまま「売った時の手取り額」になるとは限らない、ということです。
手数料に注意!公表価格と「手取り額」の違い
金を売る時には「手数料」がかかる場合があります。これが手取り額に大きく影響します。
田中貴金属では、「RE:TANAKA(リ・タナカ)」という買取サービスで査定が行われます。田中貴金属で購入したインゴット(金の延べ棒)などであれば手数料が優遇されることもありますが、一般的な18金ジュエリー(ネックレスや指輪)の場合、量や種類によっては査定料や手数料(精錬手数料など)がかかる場合があります。
一方で、コメ兵、なんぼや、リファスタ、大黒屋といった多くの買取専門店では、「手数料無料」や「査定料無料」を強調していることが多いです。
しかし、手数料が無料の場合、その分だけ公表されている基準価格(例:田中貴金属の価格)よりも、実際の買取グラム単価が少し低めに設定されているケースもあります。
結局のところ、「(グラム単価 × 重量)- 手数料」の合計額、つまり「実際の手取り額」で比較することが最も大切です。
買取シミュレーション:18金ネックレス(10g)を売る場合
ここで、具体的な例でシミュレーションしてみましょう。
仮に、今日の18金(K18)の基準価格(相場)が「1gあたり9,000円」だったとして、「10gの18金ネックレス」を売る場合を考えます。
パターンA:公表単価は高いが、手数料がかかる業者
(例:田中貴金属の買取サービスなどで手数料が発生した場合)
計算:(9,000円/g × 10g) – 手数料 3,000円 = 手取り 87,000円
グラム単価は高くても、固定の手数料が引かれると手取りは減ってしまいます。
パターンB:「手数料無料」をうたう業者
(例:コメ兵、なんぼや、リファスタなど)
この業者は、手数料を取らない代わりに、基準価格より100円低い「8,900円/g」を実際の買取単価に設定しているとします。
計算:(8,900円/g × 10g) – 手数料 0円 = 手取り 89,000円
シミュレーション結果: この例では、パターンB(手数料無料の業者)の方が、手取り額が2,000円高くなりました。
もちろん、これは一例です。売る金の量が多ければパターンAの方が得になる場合もありますし、パターンBの業者の買取単価がもっと低い場合もあります。
結局、田中貴金属と他社、どちらで売るべき?
どちらが良いかは、何を優先するかによって変わってきます。
田中貴金属(RE:TANAKA)がおすすめな人
- 「田中貴金属」という絶対的な信頼と実績を最重要視する人
- 田中貴金属で購入したインゴット(地金)を売却する人
- 非常に大量の貴金属を売却する人
他社(コメ兵、なんぼや、リファスタなど)がおすすめな人
- ネックレスや指輪などの18金ジュエリーを売りたい人
- 手数料を引かれず、実際の手取り額を最大化したい人
- 複数の業者を比較して、一番高いところを選びたい人
- LINE査定や宅配買取などで手軽に査定したい人
まとめ
18金を売る時は、田中貴金属の公表価格をチェックするだけでなく、「手数料を含めた実際の手取り額」がいくらになるのかを必ず確認しましょう。
特にネックレスや指輪などのジュエリーを売る場合は、コメ兵、なんぼや、リファスタといった手数料無料の買取専門店の方が、結果的に手取り額が高くなるケースも多いです。
買取業者「ウリトク」としては、1社だけで決めてしまうのではなく、最低2〜3社で査定を取り、最も条件の良い業者を選ぶことを強くおすすめします。


