田中貴金属の買取手数料は高い?他社と比較してわかった「本当のコスト」

金やプラチナの売却を考えたとき、真っ先に名前が挙がるのが「田中貴金属工業」です。しかし、同時に「田中貴金属は手数料が高いのでは?」という声も耳にします。

この記事では、その疑問にお答えするため、田中貴金属の買取手数料について、他社と比較しながら「本当のコスト」を徹底的に解説します。大切な資産を売却する前に、ぜひご一読ください。

田中貴金属
https://gold.tanaka.co.jp/retanaka/
店頭買取電話
宅配買取メール
出張買取LINE
店舗数6店舗 (直営店GINZA TANAKA) ※別途特約店ありFC
主要メリット貴金属の精製・製造元(田中貴金属グループ)としての高い信頼性。買取サービス「RE:TANAKA」を運営。
貴金属 (金・プラチナ)、ジュエリーをメインとして、他にも貴金属ジュエリー、貴金属工芸品、記念メダル、コイン (※地金型コインは別サービス「田中貴金属 総合口座」で対応)などの買取を行っています。
査定料◯ (無料)振込手数料✗ (100万円を超える振込は利用者負担)
キャンセル料✗ (宅配買取非対応)
評価HPで公表されるリサイクル価格で買い取るため透明性が高い。査定料や手数料が別途かからない(価格に含まれる)。専門機器による正確な品位判定。
買取方法が店頭のみ(宅配・出張は非対応)。直営店舗が主要都市(6店舗)に限られる。100万円を超える場合の振込手数料が利用者負担。買取品目が貴金属・ジュエリー関連に限定される(ブランド品等は扱わない)。
目次

結論:手数料は「売るモノ」と「量」によって変わります

先に結論からお伝えします。

田中貴金属の手数料が「高い」と言われる主な理由は、「500g未満の地金(インゴット)を売却する際にかかる手数料(バーチャージ)」にあります。

逆に言えば、500g以上の地金を売却する場合や、ジュエリー(貴金属製品)を売却する場合は、必ずしも他社より高いとは限りません。重要なのは、手数料だけでなく「買取価格」も含めた「最終的な手取り額」で比較することです。

田中貴金属の「手数料」とは?

田中貴金属で貴金属を売却する方法は、大きく分けて2つあります。

  • 地金(インゴット・金貨)の売買
  • ジュエリー・貴金属製品の買取(RE:TANAKA)

この2つは、手数料の考え方や買取価格の決まり方が全く異なります。

1. 地金(インゴット・金貨)の売却手数料

田中貴金属では、地金の「売却手数料」という名目の費用は基本的に無料です。しかし、注意が必要なのが「バーチャージ(取扱手数料)」です。

これは、500g未満の小さな地金(インゴット)を売却する際に発生する手数料です。(※2025年現在の情報。最新の規定は必ず公式サイトでご確認ください)

例えば、100gのインゴットを5本売却する場合(合計500g)でも、1本ずつが500g未満であるため、それぞれに手数料がかかる可能性があります。この点が「手数料が高い」と言われる最大の理由です。

2. ジュエリー・貴金属製品の買取(RE:TANAKA)

ネックレス、指輪、壊れたアクセサリーなどのジュエリー製品は、「RE:TANAKA(リ・タナカ)」というサービスで買い取られます。

こちらは地金売買とは異なり、手数料(査定料、買取手数料など)は無料です。その代わり、製品に含まれる金やプラチナの価値に加えて、デザイン性や宝石の価値なども含めて「査定額(買取価格)」が提示されます。

手数料はかかりませんが、その分「査定額」が他社と比べてどうなのか、という点が重要になります。

【他社比較】地金(インゴット)売却手数料

地金(インゴット)の売却手数料、特に「バーチャージ」は、業者によって対応が分かれます。

業者名500g未満のバーチャージ(売却時)特徴
田中貴金属工業あり(重量により異なる)信頼と実績は抜群。500g以上なら手数料不要。
三菱マテリアルなし500g未満の売却でも手数料がかからないのが強み。
徳力本店あり(重量により異なる)老舗の地金商。田中貴金属と似た手数料体系。
石福金属興業あり(重量により異なる)老舗の地金商。こちらも500g未満は手数料がかかる。

(※上記は一般的な傾向です。売却する地金のブランドや状態によって変わるため、必ず事前に各社にご確認ください。)

このように、500g未満の地金を売る場合は、バーチャージが無料の「三菱マテリアル」などが、田中貴金属よりも手取り額が多くなる可能性があります。

【他社比較】ジュエリー・貴金属製品の買取

一方、ジュエリーの買取はどうでしょうか。

業者名買取手数料特徴
RE:TANAKA(田中貴金属)無料地金のプロによる安心査定。ブランド価値より素材価値重視の傾向も。
なんぼや無料全国展開。ブランド品や宝石の査定にも強い。
コメ兵無料老舗の買取専門店。デザインやブランド価値も評価。
大黒屋無料金券や時計のイメージが強いが、貴金属買取も行う。

ジュエリー買取では、ほとんどの業者が「手数料無料」を掲げています。この場合、「田中貴金属の手数料が高い」ということはありません。

ただし、「手数料無料」=「手取り額が一番高い」とは限りません。A社では10万円の査定、B社では11万円の査定というように、「査定額」そのものに差が出ます。

本当に注目すべき「本当のコスト」とは?

「手数料」という言葉に隠れがちな、本当に比較すべきコストは以下の3点です。

買取価格(公表価格)

地金の売買価格は、業者によって毎日変動します。手数料が無料でも、そもそも提示される「買取価格」が他社より1gあたり数円安ければ、手取り額は減ってしまいます。

手数料(バーチャージなど)

前述の通り、特に500g未満の地金売却時には、この手数料の有無が手取り額に直結します。

スプレッド(売買価格差)

これは「買う時の価格」と「売る時の価格」の差額です。この差が小さい(スプレッドが狭い)業者ほど、良心的と言えます。田中貴金属や三菱マテリアルなどの大手地金商は、スプレッドを明確に公表しており、透明性が高いです。

「本当のコスト」の見極め方

(公表されている買取価格 × 重量) – 手数料(バーチャージなど) = 最終的な手取り額

この「最終的な手取り額」を複数の業者で比較することが、最も賢い売却方法です。

まとめ:田中貴金属がおすすめな人、他社が良い人

リサーチの結果、田中貴金属の手数料とサービスは、以下のようにまとめられます。

田中貴金属(または大手地金商)がおすすめな人

  • 500g以上のインゴットを売却したい人
  • 「田中貴金属」という絶対的な安心感と信頼性を最優先したい人
  • 明確な価格(公表価格)で地金を売買したい人

他社(三菱マテリアルや買取専門店)を検討した方が良い人

  • 500g未満のインゴットを売却したい人(→ 三菱マテリアルなどバーチャージ無料の業者へ)
  • ジュエリーや貴金属製品を、デザインやブランド価値も含めて査定してほしい人(→ なんぼや、コメ兵などの買取専門店へ)
  • 複数の業者で相見積もりを取り、最も高い査定額で売りたい人

田中貴金属の手数料は、特定の条件下(500g未満の地金売却)では他社より高くなる可能性があります。しかし、それは「信頼性」や「価格の透明性」という価値とのトレードオフでもあります。

ご自身の売りたいものが「地金」なのか「ジュエリー」なのか、そして「何を重視するのか(手軽さ、安心感、手取り額)」を明確にして、最適な買取業者を選んでください。

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この記事を書いた人

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