田中貴金属で売れる金・売れない金|インゴット/金貨/アクセの取り扱い早見表とケース別試算

昨今の歴史的な金価格の高騰を受け、手元にある貴金属の売却を検討される方が増えています。その際、国内で最も信頼性の高い売却先として挙げられるのが田中貴金属工業です。しかし、田中貴金属の買取サービスであるRE:TANAKA(リ・タナカ)には独自の厳格な基準があり、全ての品物が買い取られるわけではありません。本記事では、専門的な視点から取り扱い品目の境界線と、最新相場に基づいた具体的な受取額の試算を詳しく解説します。

目次

1. はじめに:なぜ「田中貴金属」での売却が選ばれるのか?

田中貴金属が支持される最大の理由は、日本で唯一の「ロンドン貴金属市場協会(LBMA)」公認審査員(レフェリー)という国際的な地位にあります。提示される店頭買取価格は市場価格に忠実であり、鑑定には最新のX線分析機が使用されるため、曖昧な査定を排除した極めて透明性の高い取引が可能です。また、全国の百貨店や専門店など「リ・タナカ」提携店で同一水準のサービスが受けられる点も大きな魅力です。

2. 【一目でわかる】田中貴金属の取り扱いアイテム早見表

田中貴金属では、素材の「金性(純度)」と「ブランドの信頼性」が最も重視されます。持ち込む前に以下の早見表でお手持ちの品をチェックしてください。

カテゴリー売れるもの(買取対象)売れないもの(買取不可)
インゴット(地金)田中貴金属ほかLBMA公認ブランドの刻印があるものLBMA非公認ブランド、ブランド刻印が摩耗・欠損しているもの
地金型金貨メイプルリーフ金貨、ウィーン金貨、カンガルー金貨などレプリカコイン、極度に変形・損傷し通貨の体をなさないもの
ジュエリーK9〜K24の刻印がある製品(ネックレス、指輪、ピアスなど)金メッキ(GP、GF刻印)、工業用・歯科用スクラップ
工芸品・その他「純金」刻印のある金杯、大判・小判、小判型地金金糸、金粉、医療用器具、貴金属以外のパーツが外せないもの

注意が必要な品物:
海外で購入した「K18」とだけ刻印された製品や、刻印のないジュエリーは、店舗でのX線分析結果によって判定されます。基準を満たさない場合は、たとえ金が含まれていても返却となるケースがあります。

3. 【ケース別】いくらになる?買取シミュレーション(試算)

現在の市場価格を反映し、買取価格:14,500円/g(税込・参考価格)を基準とした試算例を紹介します。※実際の価格は毎営業日午前9時30分に更新されます。

ケースA:国内ブランドのインゴット(100g)を売る場合

インゴットの場合、500g未満の売却には「リ・タナカ事務手数料(バーチャージ)」が発生します。

  • 地金買取総額:14,500円 × 100g = 1,450,000円
  • 事務手数料(100g):▲16,500円
  • 最終受取額:1,433,500円

ケースB:メイプルリーフ金貨(1オンス)を売る場合

地金型金貨は、地金価格にプレミアムを加味した金貨買取価格が適用されます。※1oz=約31.1g

  • 1オンス金貨買取単価:462,000円(※仮定)
  • 手数料:0円(金貨は原則手数料なし)
  • 最終受取額:462,000円

ケースC:壊れたK18ネックレス(10g)を売る場合

ジュエリー類は「スクラップ買取価格」が適用されます。当日のK18買取単価(例:10,800円)で計算します。

  • K18買取単価:10,800円 × 10g = 108,000円
  • 最終受取額:108,000円

4. 知っておかないと損をする「買取制限」と「手数料」のルール

田中貴金属の買取には、他店とは異なるプロフェッショナルな制限がいくつか設けられています。

ブランド刻印の重要性

インゴットは、田中貴金属が認める特定のブランド(LBMA公認銘柄)以外のものは、地金として買い取りされません。これらは「精錬分析」が必要なスクラップ扱いとなり、数週間の預かり期間と分析手数料が発生するため注意が必要です。

500g未満のバーチャージ

500g以上の大型バーを売却する際は手数料が無料となりますが、100gや200gなどの小型バーを複数売却する場合、その個数分だけ手数料が差し引かれます。売却のタイミングやまとめ方を検討することが重要です。

200万円を超える取引の告知義務

1回あたりの売却代金が200万円を超える場合、所得税法の規定により、事業者は税務署へ「支払調書」を提出する義務があります。この際、マイナンバーの提示が必須となるため、事前に準備しておく必要があります。

5. 売却時に必要なものとスムーズな手続きの流れ

店頭での手続きを迅速に完了させるために、以下の書類を必ず持参してください。

  1. 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート(2020年2月3日以前発行分)など。
  2. 銀行口座情報:売却額が高額になる場合、セキュリティの観点から銀行振込となることがあります。
  3. マイナンバー確認書類:200万円を超える取引の場合のみ。

店舗ではまず受付を行い、次に熟練の鑑定士による検品と計量が行われます。その後、当日の公表価格に基づいた計算書が発行され、内容に合意すれば即金または振込での支払いとなります。

6. まとめ

田中貴金属での売却は、「確かな価値を、確かな場所で証明してもらう」という行為です。リサイクルショップ等に比べ、過度なキャンペーンこそありませんが、金の重量と純度を世界基準で正当に評価してくれる安心感は他に変えがたいものがあります。

ただし、一点だけ留意すべきは「デザイン料やブランド料は評価に含まれない」という点です。例えば、カルティエなどのハイブランドジュエリーを売却する場合、田中貴金属では「金の重さ」だけの評価になりますが、ブランド買取店であれば「製品価値」が加味されます。地金や金貨、あるいは壊れた古いジュエリーは田中貴金属へ、価値あるブランド品は専門店へ、という「使い分け」こそが、資産を最大限に守る賢い売却戦略と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

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