こんにちは、買取業者比較サイト「ウリトク」編集部です。
「祖父の遺品整理で金色の時計が出てきた」「バブルの頃に買った金無垢時計、もう着けないけれど捨てられない…」
そんな時計をお持ちではありませんか?
2025年現在、金相場は歴史的な高騰を続けており、かつては単なる「ステータス」だった金時計が、今は「強力な現金化資産」へと変貌を遂げています。壊れていても、ブランドが分からなくても、素材が金であれば驚くような価格がつく時代なのです。
この記事では、なぜ今金時計が高く売れるのか、その査定の仕組みと、ロレックスなどのブランド別買取相場を徹底解説します。
なぜ「壊れた時計」でも100万円を超えるのか?
金時計の査定には、普通の時計とは全く違うルールがあります。それは「時計としての価値」と「素材(金)としての価値」の2つがあるということです。
2025年の金相場高騰により、特にノンブランドの金時計や、知名度の低いアンティーク時計では、「素材価値」が「時計の価値」を上回る逆転現象が起きています。つまり、時計として動かなくても、金を溶かして売れば高値になるため、どんな状態でも高価買取が可能になるのです。
衝撃の査定シミュレーション
具体的な数字を見てみましょう。例えば、ブランド不明で動かない、古い18金(K18)のメンズ時計があったとします。
ケーススタディ:動かない18金時計
【条件】
総重量:120g
(ここから機械やガラスの重さ約20gを引きます)
正味の金重量:100g
【2025年の相場で計算すると…】
100g × 17,000円(想定相場) = 170万円
いかがでしょうか。たとえ有名なブランドでなくても、壊れていても、「100gの18金」というだけで170万円もの現金価値が発生するのです。これを知らずに「古いから」と数万円で手放してしまうのは最大の損失です。
ブランド別:2025年最新買取相場
もちろん、ロレックスのような高級ブランドであれば、「素材価値」にさらに「ブランド価値」が上乗せされます。主要ブランドの相場を見てみましょう。
1. ROLEX(ロレックス):資産価値の絶対王者
ロレックスの金無垢モデルは、金相場の上昇以上に世界的な需要があり、定価を大幅に超えるプレミア価格で取引されています。
- デイデイト(Day-Date):
ロレックスの最上位モデル。現行品(40mm)なら600万円〜800万円、古いモデルでも210万円〜250万円前後が目安です。 - デイトナ(Daytona):
投機的な人気も高く、金無垢モデルは500万円〜800万円、人気色の文字盤なら1,000万円を超えることもあります。
2. OMEGA(オメガ):安定した金資産
オメガのヴィンテージ品、特に「コンステレーション」などは、金時計入門として人気があります。1960年代のモデルでも、状態が良ければ20万円〜40万円ほどの値がつきます。ベルトも金無垢であれば、さらに数十万円が加算されます。
3. Cartier(カルティエ):宝飾品としての輝き
カルティエはジュエリーブランドとしての評価が高いため、傷や劣化には少しシビアです。しかし、定番の「タンクフランセーズ」の金無垢モデルなどは30万円〜55万円ほどで安定して取引されています。
4. SEIKO(セイコー):隠れたお宝「ゴールドフェザー」
国産のセイコーにも、かつて「ゴールドフェザー」のような18金を使った高級モデルがありました。これらは今、「製品として売るより、金として売った方が高い」という現象が起きており、壊れていても13万円〜20万円ほどの価値がつくことがあります。
ベルトだけでも80万円!?パーツ買取の真実
金時計を売る際に見落としがちなのが「ブレスレット(ベルト)」の価値です。
時計の本体よりも、実はベルトの方が金がたくさん使われていることがよくあります。メンズの金無垢ベルトだけで50g〜70gあることも珍しくありません。
計算すると、ベルトだけで80万円以上になるケースも多々あります。「本体をなくしてベルトだけ残っている」という場合でも、絶対に捨てずに査定に出してください。
査定額を下げないための重要ポイント
売却時の注意点
- 円安のタイミングを逃さない
金価格は「ドル建て」が基本なので、円安(1ドル150円台など)の時が一番の売り時です。 - お店の選び方を変える
ロレックスなどは「時計専門店」へ。逆にノンブランドや壊れた金時計は、時計店よりも「地金(じがね)買取価格」を公表している貴金属買取店の方が、手数料が安く高く売れる場合があります。 - 重さを知っておく
自宅のキッチンスケールで良いので、時計の重さを量ってからお店に行きましょう。「約〇〇グラムあるはず」と知っているだけで、安く買い叩かれるリスクを防げます。
まとめ
最後に、ウリトクとしての結論をお伝えします。
2025年の金時計は、もはや単なる「贅沢品」ではありません。不安定な経済状況からあなたの資産を守ってくれる「最強の盾」です。
特に、「昔買ったけれどデザインが古くて恥ずかしい」「動かないからガラクタだ」と思って引き出しに眠らせている金時計こそ、今が最大のチャンスです。その時計は、思い出の品であると同時に、数十万円、数百万の現金に変わる「埋蔵金」でもあります。
ただし、その価値を正しく評価してくれるパートナー(業者)選びは必須です。ブランド価値を見るべきか、素材価値を見るべきか。所有している時計の性質を見極めて、賢く売却先を選んでください。

