ブランド時計を売るならどこがいい?ウリトクがおすすめする買取業者をジャンル別に紹介

「大切にしてきたブランド時計を、できるだけ高く売りたい」
「動かなくなった時計があるが、売れるのだろうか」

ブランド時計の売却を検討する際、多くの人がこのような期待と不安を抱えています。しかし、一口に「ブランド時計買取」と言っても、ロレックスのスポーツモデルを最高値で売りたい人と、動かなくなったカルティエの時計を少しでも換金したい人では、選ぶべき「最適な買取業者」は全く異なります。

買取業者にはそれぞれ「強み」があります。ロレックスの相場に強い業者、宝飾時計の価値を正確に見抜ける業者、そして「自社修理工房」を持ち、壊れた時計さえも高値で買い取れる業者など、その専門性は多様です。

この記事では、買い取り業者の比較サイト「ウリトク」が、読者一人ひとりのニーズと時計の状態に合わせ、本当に「売るべき」業者をジャンル別に徹底分析し、推薦します。

目次

【早見表】あなたの時計はどれ?ジャンル別・ウリトク推薦買取業者

時間がない方のために、まず結論からご紹介します。あなたの時計の状況に最も近いジャンルから、最適な業者をご確認ください。

あなたの状況(ジャンル)おすすめ業者推薦理由(高価買取の根拠)
ロレックス(スポーツモデル)を最高値で売りたいGINZA RASIN / 宝石広場買取強化モデルの価格提示が具体的かつ高額。ロレックスの最新相場に精通しています。
壊れた・動かない時計を売りたい銀蔵 (Ginzou)「自社修理工房」を保有。修理コストを抑えられるため、他店で断られた品も高価買取が可能です。
レディース時計カルティエ等)を売りたいザ・ゴールド (THE GOLD)時計・宝石専門の鑑定士が在籍。時計本体だけでなく、ダイヤモンドなどの宝飾価値も正しく査定します。
安心して宅配査定を試したいコメ兵 (Komehyo)査定料・送料・キャンセル時返送料が全て無料。査定額に納得できなくてもリスクゼロで返送してもらえます。
とにかく相見積もりで最高値を知りたいピアゾ (Piazo)複数業者による一括査定システムを提供。自宅にいながら複数の見積もりを比較し、最高値の業者を選べます。
買い叩かれるのが不安銀蔵 (Ginzou)多くの業者が採用する「減点方式」ではなく、良い点を見る「加点方式」での査定を公表しています。

なぜ業者によって査定額が数十万円も変わるのか? 買取業者の「3つの強み」

なぜ同じ時計でも、A社とB社で査定額に大きな差が生まれるのでしょうか。それは、買取業者が持つ「ビジネスモデル」と「専門性」の違いにあります。業者の強みを理解することで、あなたの時計を高く評価してくれる業者を見抜くことができます。

1. 「自社修理工房」の有無:壊れた時計の買取価格を左右する最大の要因

最も大きな価格差を生む要因が、「自社修理工房(メンテナンス部門)」の有無です。

多くの買取店は、買い取った時計を修理・清掃(オーバーホール)する際、外部の修理業者に委託します。この場合、当然ながら「中間マージン」が発生します。

一方で、「なんぼや」、「銀蔵」、「質大蔵」など、自社で高度な修理工房を持つ業者は、修理コストを劇的に抑えることができます。

  • 一般的な業者(工房なし):
    買取価格 + 外部修理コスト + 利益 = 再販売価格
  • 優良業者(自社工房あり):
    買取価格 + (安い)内部修理コスト + 利益 = 再販売価格

この差により、自社工房を持つ業者は、傷や故障がある時計(例:動かない、ガラスが割れた、リューズが壊れた時計)であっても、「自社で安く直せる」ため、他社よりも遥かに高い買取価格を提示できるのです。

この「自社工房」の戦略的重要性は、業界最大手の「コメ兵」が、2024年に「自社で時計修理工房を持つ」企業(アールケイエンタープライズ)を買収(M&A)したことからも明らかです。これは、中古時計ビジネスにおいて、内製化されたメンテナンス能力が決定的な競争優位性であることを示しています。

2. 「専門鑑定士」の在籍:宝飾時計やアンティークの価値を見抜く「目」

時計の価値は、ブランドや状態だけで決まるわけではありません。特にレディース時計のダイヤモンドや宝石の質、アンティーク時計の希少性、文字盤の細かな違いなど、深い専門知識がなければ見抜けません。

真贋保証のない業者に注意が必要である通り、鑑定士の「質」は重要です。

例えば「ザ・ゴールド」は、「ベテランの時計専門査定士」だけでなく、「GIA(米国宝石学会)の宝石学修了の鑑定士」が在籍していることを明記しています。

こうした専門家が在籍する業者は、カルティエブルガリなどの宝飾時計の価値を「時計」と「宝石」の両面から評価できるため、一般的なリサイクルショップや、時計専門であっても宝飾に弱い業者よりも、高額査定が期待できます。

3. 査定方法の「透明性」:「加点方式」という信頼の証

買取のプロセスはブラックボックスになりがちで、消費者は「買い叩かれる」ことを恐れています。

多くの業者は、無意識的にも「減点方式」で査定します。「ここに傷があるのでマイナス1万円、箱がないのでマイナス2万円」という形です。

しかし、「銀蔵」は、自社の査定方法が「加点方式(良い所を見つけて査定額に上乗せ)」であると公表しています。これは、「付属品が揃っているのでプラス査定」「商品が綺麗にお手入れされているのでプラス査定」といったように、利用者にポジティブな体験を提供します。

このような査定の透明性を公表している業者は、信頼性が高いと言えます。

【ジャンル別】あなたの時計に最適なおすすめ買取業者

上記の「3つの強み」を踏まえ、読者の状況(ジャンル)別に最適な買取業者を分析します。

ジャンル1:ロレックス(スポーツモデル)を最高値で売りたい

該当モデル: デイトナ、サブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラーなど
読者のニーズ: 資産価値の最大化。1円でも高く売りたい。

ロレックスの主要スポーツモデルは、世界的に相場が確立されており、業者間の価格差は比較的小さくなりやすいです。しかし、その中でも「買取強化」を打ち出し、薄い利益でも在庫を確保しようとする専門店が存在します。

  • 宝石広場 GMTマスターI (16700) を〜3,500,000円、シードゥエラー (16600) を〜1,000,000円など、具体的なモデル名と上限価格を提示しています。
  • Kaitori Ginza (GINZA RASIN) エクスプローラー II (216570) ホワイトを1,300,000円、ヨットマスター (116622) ブルーを1,500,000円など、買取強化商品を明示しています。

これらの業者は、ロレックスの最新相場に精通し、高額な買取実績を公開しているため、高値売却を目指す上で査定の比較対象として外せません。

ジャンル2:レディース・宝飾時計(カルティエ、ブルガリ等)を正しく評価してほしい

該当モデル: カルティエ(タンク、パシャ)、ブルガリエルメスシャネルなど
読者のニーズ: 宝石やデザインの価値を目減りさせず、適正価格で売りたい。

カルティエなどのレディース時計は、ロレックスとは査定基準が異なります。機械としての価値だけでなく、デザインの流行、宝飾(ダイヤモンドなど)の価値が査定額を大きく左右します。

  • ザ・ゴールド 前述の通り、「時計専門査定士」と「宝石鑑定士」が在籍。宝飾価値を二重でチェックできる体制が整っています。
  • なんぼや 利用者からは高額査定への期待や、専門知識を持つ鑑定士による適正な査定が評価されています。特にレディースブランドの査定依頼先として口コミ評価が高い傾向があります。
  • コメ兵 創業80年近い歴史と全国的な販売網を持ち、ブランド時計全般の取り扱いに強みがあります。丁寧な対応が利用者の安心感に繋がっているとの評価が多いです。

ジャンル3:壊れた・動かない・古い時計を諦めたくない

該当モデル: 電池切れ、不動品、ガラス割れ、リューズ故障、付属品なし、オーバーホール未実施
読者のニーズ: 他店で断られたり、0円と言われたりした時計を、少しでも高く買い取ってほしい。

このジャンルの時計は、「自社修理工房」を持つ業者に売却するのが唯一の正解です。彼らは、動かない時計であっても、部品(パーツ)としての価値や、修理後の再販価値を見出せるためです。

  • 銀蔵 「独自の時計工房」を強みとしており、「故障した時計をリペアできるため、通常なら安値で買い叩かれてしまうような壊れた時計でも高価買取して貰える」と明記しています。
  • 質大蔵 「自社修理工房と修理クリーニング技術」を前面に押し出し、「動かないブランド時計」「ガラスが割れた時計」「ブレスの壊れた時計」など、ボロボロの状態でも高額買取すると宣言しています。
  • なんぼや 「時計修理工房なんぼや」を運営し、年間16,000本以上の修理実績があります。
  • 大黒屋 「古いモデル、本体のみ、箱無し、保証書無し、キズあり、破損品、電池切れ、ベルト無し、リューズ故障等どんなロレックスでもご相談ください」としており、状態が悪い時計の買取窓口が広いです。

ジャンル4:手間なく・安全に売却したい(一括査定・宅配買取)

該当モデル: すべてのブランド
読者のニーズ: 複数の店舗を回る時間がない。自宅で完結したいが、安く買い叩かれたり、トラブルに遭ったりしたくない。

このニーズには「一括査定」と「宅配買取」の2つの方法があります。

  • 一括査定(ピアゾなど):
    一括査定サービスは、一度商品を送るだけで、提携する複数の買取業者が競って見積もりを提示します。利用者は自動的に最高価格を提示した業者に売却できるため、「最も高い業者を手間なく見つけたい」というニーズに最適です。
  • 宅配買取(個別業者):
    多くの業者が宅配買取を提供していますが、利用者が最も懸念すべきは「査定額に納得できなかった場合のキャンセルと返送」です。次章でこのリスクを詳しく解説します。

【最重要】宅配買取のリスクと「キャンセル時返送料」の徹底比較

宅配買取は非常に便利ですが、申し込む前に必ず確認すべき「最大の落とし穴」があります。それは、査定額に満足できず売却をキャンセルした際の「返送料」が、無料か、顧客負担(着払い)か、という点です。

もし返送料が「顧客負担」の場合、利用者は「提示された査定額は低いが、高額な返送料(着払い)を払うくらいなら、このまま売ってしまおう」という、不利な判断を迫られる可能性があります。

「ウリトク」が調査した主要業者の対応は、以下のように明確に分かれました。

宅配買取サービス「キャンセル時返送料」比較表

業者名査定料送料(往路)宅配キットキャンセル時返送料(復路)振込手数料
コメ兵無料無料無料無料無料
大黒屋無料無料無料無料無料
銀蔵無料無料無料無料無料(要確認)
質大蔵無料無料無料無料無料
ピアゾ無料無料無料無料無料
ザ・ゴールド無料無料無料無料無料(要確認)
バイセル無料無料無料顧客負担 (着払い)無料

分析の結果、多くの大手業者がキャンセル時の返送料を「無料」としている一方で、「バイセル」は「着払い(お客様負担)」と明記しています。

安心して相見積もりを取りたい場合や、初めて宅配買取を利用する場合は、万が一の場合もリスクがゼロである「キャンセル時返送料・無料」の業者(コメ兵大黒屋銀蔵など)を選ぶことを強く推奨します。

宅配買取の注意点:ポリシーと実態の乖離

業者のウェブサイトに「返送料無料」と記載されていても、実際のオペレーションに問題があるケースも報告されています。

例えば、「大黒屋」は「キャンセル時の返送費」も無料と明記しており、ポリシーは非常に優れています。しかし、一部の口コミでは「宅配買取をキャンセルしたら、返品された商品の内容に不足があった」「問い合わせをしてもなかなか繋がらない」といった、返送時のトラブルが指摘されています。

「ウリトク」としては、こうしたリスクを回避するため、宅配買取を利用する際は、発送前に「時計本体」と「付属品一式」の写真を撮影しておくことを推奨します。

売却前の最終確認:よくある質問(FAQ)

最後に、売却を決断する直前に多くの人が抱く疑問について、専門家の視点から回答します。

Q1. 売る前にオーバーホールや修理はすべきですか?

A. いいえ、絶対にしないでください。

時計を良い状態にして高く売ろうと考えるのは自然ですが、売却前のオーバーホールは、ほぼ確実に「損」をします。

理由は、「査定額のアップ幅」よりも「オーバーホール代(数万円〜十数万円)」の方が遥かに高くなるためです。

前述の通り、優良な買取業者は、自社工房や提携工房で「業者価格」で修理・メンテナンスを行います。個人が正規店で支払う修理費用の半分以下のコストで時計を整備できるため、あなたが修理代をかけても、業者はその修理代満額を査定額に上乗せすることはできません。

電池切れや傷、不動品は、そのままの状態で「自社修理工房」を持つ業者に査定を依頼するのが最も賢明です。

Q2. 箱や保証書(ギャランティ)がないと、いくら減額されますか?

A. ブランドによって減額幅は大きく異なります。

付属品の有無は査定額に影響しますが、その度合いはブランドイメージによって差があります。

  • ロレックス 最も減額幅が大きいです。真贋証明や信頼性の証として非常に重視されるため、保証書(ギャランティカード)がない場合、モデルによっては数千円から数十万円の減額になる可能性があります。特に2020年以降のICチップ化された新カードは再発行できません。
  • オメガ 減額幅は「数万円〜十数万円程度」が目安です。ロレックスほど極端ではありません。
  • カルティエ 減額幅は「5,000円〜1万円前後」と、比較的小さいです。
  • グランドセイコー 減額幅は「5,000円〜2万円程度」。国内ブランドということもあり、保証書の有無より「機能性や精度、状態」が重視される傾向があります。

ロレックス以外の場合、付属品がなくても本体の状態が良ければ、過度に心配する必要はありません。

Q3. 今(2025年)は、ブランド時計の“売り時”ですか?

A. はい。歴史的な「円安」と「新品価格の高騰」により、中古買取相場は非常に高い水準にあります。

現在(2025年時点)、ブランド時計の買取市場は、売り手にとって有利な状況が続いています。主な理由は以下の2点です。

  1. 新品の価格改定(値上げ):
    ロレックスをはじめとする海外ブランドは、世界的なインフレや原材料費の高騰を受け、2025年1月にも価格改定(値上げ)を行いました。新品価格が上昇した結果、消費者の需要が「中古市場」に流れています(代替需要)。
  2. 円安の進行:
    円安が続いているため、海外のバイヤーにとって「日本国内の中古時計」が非常に割安になっています。その結果、海外からの仕入れ需要が急増し、日本国内の中T古在庫が減少。需要が供給を上回り、買取相場全体が高騰・高止まりしている状況です。

専門家の間では、この高値相場は当面続くと予想されていますが、世界的な景気や為替の動向次第で変動する可能性もあります。

まとめ:最適な業者選びと「売り時」を逃さないために

ブランド時計の売却は、「どこに売るか」という業者選びが全てです。

  • ロレックスの高額売却を目指すなら、買取実績が豊富な専門店へ。
  • レディース時計を売るなら、宝石鑑定士が在籍する業者へ。
  • 壊れた時計を売るなら、「自社修理工房」を持つ業者へ。

そして、最も重要なのは、複数の業者で査定額を比較することです。

2025年現在は、円安と新品価格の高騰という追い風を受け、買取相場が過去にないレベルで高止まりしています。この絶好の「売り時」を逃さないためにも、まずはあなたの時計がいくらの価値を持つのか、確認することから始めてはいかがでしょうか。

その第一歩として、「ウリトク」は、査定料・送料・そして「キャンセル時返送料」がすべて無料の、リスクゼロで試せる買取業者(コメ兵銀蔵大黒屋など)で、あなたの時計の「本当の価値」を確かめてみることを推奨します。

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この記事を書いた人

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※記事は監修人、ライターのリサーチによって、作成されウリトク編集部によって編集されています。

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