引っ越しで家電を手放すとき、選択肢は「引っ越し業者にまとめて頼む」か「買取専門店やリサイクル店へ個別に頼む」かで迷いやすいです。 この記事では、引っ越し業者の家電買取のメリット・デメリットを整理し、家電買取専門店、総合リユース店、宅配買取、一括査定と比較して、失敗しにくい使い分けを専門的に解説します。
先に結論です。ファミリーは「最高値」より「期限内に片付く確実性」が勝つ場面が多いです。
某バスケ漫画の名言を借りるなら、「あきらめたらそこで試合終了」ですが、引っ越しは「あきらめたらそこで段ボール同居開始」になりがちです。
※サービス内容・対象品目・条件は支店や時期で変わることがあるため、最終確認は各社公式ページで行うのが安全です。
最初に整理したい3つの言葉です
引っ越し業者の不用品対応は、同じ「回収」に見えて中身が違います。ここを誤解すると、見積もり時に話が噛み合わなくなりがちです。
- 買取:査定額がつき、代金を受け取る(または引っ越し料金から相殺される)方式です。
- 引取(リユース):値段はつかないが、条件に合う物を引き取ってもらえる方式です。
- 有料回収(処分):リサイクル料金や収集・運搬料金が発生する方式です。
重要です。大手でも「買取はしないが、家電リサイクル法対象の処分は可能」という会社があります。例えばアート引越センターは、法対象(テレビ・エアコン・洗濯機・乾燥機・冷蔵庫)に限って引取処分が可能で、それ以外は原則として処分引取ができない旨をFAQで案内しています。
引っ越し業者に家電買取を頼むメリットです
- 立ち会いが1回で済みやすいです。引っ越し作業と同日に査定・引き渡しまで進む導線があるため、家族の予定が増殖しにくいです。
- 搬出の手間が減るです。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、自分で運ぶのが現実的ではないため、同時に動かせる価値が大きいです。
- 引っ越し料金と一緒に精算できるです。例えばアップル引越センターは、不要品の引取・買取を引っ越しと同時に対応できる旨を案内しています。
- 直前の追加にも対応しやすいです。アップルは「大きい荷物」の追加点数に応じて連絡期限を分けて案内しており、条件次第で当日申告も可能としています。
- 買取不可でも引取に切り替えられる場合があるです。アップルは買取金額がつかない場合でも自社で引取を承る旨をFAQで案内しています。
現場の感覚です。ファミリーの引っ越しは「時間の予算」が限られるため、買取は“お金を稼ぐ”というより“手戻りを減らす”意味が強いです。
引っ越し業者に家電買取を頼むデメリットです
- そもそも買取がない会社があるです。例えば日本通運(NX)の国内引越サービスは、不用品(粗大ゴミ)の引取りを行っていない旨をFAQで明記しています。
- 地域・品目が限定されやすいです。サカイ引越センターは、引っ越し時の買い取りサービスが一部地域のみである旨をFAQで案内しています。
- 年式・購入価格などの基準が厳しい場合があるです。アップルは家電の買取基準(原則)として「新品購入金額が税込3万円を超える」「製造年から5年以内」などを公開しています。
- 相見積もりがしづらいです。引っ越しと同時に完結する反面、複数店の査定を取りに行く時間を確保しにくいです。
- 買取にならず処分費が発生する場合があるです。値段がつかない家電が混ざると、最終的にはリサイクル料金や運搬費が必要になることがあります。
注意です。「無料回収」をうたう無許可の回収業者はトラブルの原因になりやすいです。ご家庭の廃棄物を回収するには市区町村の許可や委託が必要であり、「産業廃棄物処理業」や「古物商」の許可では回収できない旨が環境省の注意喚起で説明されています。
専門店・リサイクル店・宅配買取・一括査定との比較表です
| ルート | 強み | 弱み | 向く家庭 |
|---|---|---|---|
| 引っ越し業者の買取・引取 | 同日に片付きやすく、搬出の手間が小さいです。 | 買取がない会社や、地域・品目が限定の会社があります。 | スケジュール優先の家庭に向きます。 |
| 家電買取専門店(出張・宅配) | 高年式・人気機種の価格競争が起きやすいです。 | 予約・査定対応が必要で、段取りが増えます。 | 高く売れる家電が複数ある家庭に向きます。 |
| 総合リユース店(店頭・出張) | 家電以外もまとめて売りやすいです。 | 年式基準が決まっていることが多いです。 | 家中の整理を一気に進めたい家庭に向きます。 |
| 宅配買取 | 小物は箱に詰めて送るだけで済みます。 | 大型家電は対象外や制限が出やすいです。 | 小型家電・周辺機器が多い家庭に向きます。 |
| 一括査定 | 比較の手間を圧縮でき、価格を取りに行きやすいです。 | 連絡対応が増えやすいです。 | 価格優先で比較したい家庭に向きます。 |
主要な引っ越し業者と「買取・引取・処分」対応の違いです
アップル引越センター
- 引っ越しと同時に不要品の引取・買取に対応できる旨を案内しています。
- 家電の買取基準(原則)として「新品購入金額が税込3万円を超える」「製造年から5年以内」などを公開しています。
- 不要品の追加は点数により連絡期限が分かれており、条件次第で当日申告も可能としています。
- 家族の引っ越しは「引越先は北海道・沖縄県を除く45都府県」などの対応条件を公開しています。
- リユース・リサイクルは不用品買取&引取ページで、連携先の記載があります。
確認リンク:不要品の買取、引き取りについて(FAQ)/家族のお引越し
サカイ引越センター
- 引っ越し時の買い取りサービスは一部地域のみである旨をFAQで案内しています。
- グループのリユース&買取のサカイでは、訪問・郵送・LINE・店舗持込などの導線を案内しています。
- 粗大ごみの扱いは自治体回収を基本として案内しつつ、委任状で引取りできるエリアがある旨もFAQで示しています。
確認リンク:処分品・不用品(FAQ)
アート引越センター
- 家電リサイクル法対象(テレビ・エアコン・洗濯機・乾燥機・冷蔵庫)は引取による処分が可能とFAQで案内しています。
- 上記以外の家電や家具などは処分引取ができず、自治体での処分手配をお願いする旨を明記しています。
- 引っ越し見積時に営業担当へ申し付けるよう案内しています。
確認リンク:家具・家電など不用品処分・回収について(FAQ)
アーク引越センター
- 書籍・CD・洋服などの不用品を対象に、無料の宅配買取(ダンボール5箱まで)を案内しています。
- ピアノも電話で買取価格案内の導線を用意しています。
- 家電の丸ごと買取というより、引っ越しで出やすい小物を先に減らす用途に向きます。
確認リンク:不用品の買取(公式案内)
ハート引越センター
- キャンペーンとして「家具・家電買取サービス」を掲載し、無料宅配キットの申込み導線を案内しています。
- 一方で、FAQでは「不用品は取扱いしていない」と案内しているため、処分は別ルートが必要になりやすいです。
- 宅配買取の導線は提携先へつながるため、条件は提携先の案内を確認するのが安全です。
確認リンク:家具・家電買取サービス/不用品は処分できますか(FAQ)
アリさんマークの引越社
- 有料サービスとして「処分品の引取り」を案内しています。
- 同ページに「一部買取りできる物もあるため営業担当に問い合わせ」と記載しているため、売りたい家電がある場合は見積時確認が重要です。
確認リンク:さらに便利なプラン(処分品の引取り)
日本通運(NX)の国内引越サービス
- 不用品(粗大ゴミ)の引取りを行っていない旨をFAQで明記しています。
- 「引っ越し業者なら何でも回収してくれる」と思い込むとギャップが出るため、事前の確認が重要です。
確認リンク:不用品(粗大ゴミ)は引き取ってもらえますか(FAQ)
ワットマン(宅配買取の例)
- 宅配買取ページで「買取ジャンル200種類以上」「お客様負担0円」などを掲示しています。
- 集荷は離島を除く全国対象と案内しており、キャンセル時の返送料負担についても説明があります。
- 注意事項として「3辺合計160cmを超える品物は取り扱いできない」旨を明記し、大型は出張買取を推奨しています。
確認リンク:宅配買取(公式)
専門店・リサイクル店・宅配買取の特徴です
家電高く売れるドットコム(家電買取専門)
- 運営会社ページで「東証プライム上場企業が運営」や「利用者数940万人(2025年6月時点)」などの指標を掲示しています。
- 高年式の大型家電は、専門店で相場を取りにいくと回収額が伸びやすいです。
- 出張・宅配などの導線があるため、搬出が難しい家電と相性が良いです。
確認リンク:運営会社
ハードオフ(総合リユース)
- 店舗検索ページで全店舗数が1070と表示されています。
- FAQで「オーディオは年式問わず、その他は基本的に製造後7年以内」と案内しています。
- 店頭で即現金化したい家庭や、近所でサクッと片付けたい家庭に向きます。
セカンドストリート(総合リユース)
- 出張買取ガイドで「大型家電は製造から10年以内」などの基準を明示しています。
- 冷蔵庫の案内ページでは「見積日」と「買取・運び出し日」を別日にできる旨を明記しており、家事育児の調整がしやすいです。
- 出張・査定・搬出手数料は無料と案内しています。
買取王子(宅配買取)
- トップページで買取成約率93.2%(2025年1月~2025年12月)や年間査定点数476万点などの実績を掲示しています。
- 30万円までの輸送保険や最短翌日引取など、宅配ならではの安心材料を案内しています。
- 大型家電よりも、小型家電や周辺機器をまとめて片付けたい家庭と相性が良いです。
確認リンク:公式トップ/宅配買取の特徴(輸送保険の説明がある記事)
おいくら(一括査定)
- ガイドページで「運営実績20年」や「一度に複数の買取業者へまとめて査定依頼できる」旨を掲示しています。
- 比較の手間を削りつつ、価格を取りにいきたい家庭に向きます。
- 連絡対応が増えることがあるため、家族で対応時間を決めておくと平和です。
確認リンク:ご利用ガイド
ここが専門的ポイントです
- 高額家電は「相見積もり」の効果が出やすいです。
- 低単価家電は「時間コスト」の方が支配的になりやすいです。
- 年式基準は店舗ごとに違うため、先に基準が明示されているサービスを選ぶと迷いが減ります。
家電リサイクル法と処分費用の具体例です
家電リサイクル法の対象は、家庭用のエアコン、テレビ(液晶・有機EL・プラズマを含む)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機です。 対象機器は経済産業省の案内で確認できます。
見落としがちなポイントです。「処分にはお金がかかる」ため、売却できる年式のうちに動くと家計のダメージを抑えやすいです。 ご家庭の廃棄物は無許可業者へ渡さず、環境省の注意喚起を一度読んでおくのが安全です。
処分費用は「リサイクル料金」+「収集・運搬料金」になります
メーカー別のリサイクル料金は家電リサイクル券センター(RKC)で確認できます。 収集・運搬料金は回収する小売店などが定めており、条件で変わります。
具体例:エディオン掲載の料金(2025年4月1日現在の表示)です
エディオンはリサイクル料金と収集・運搬料金の例を公開しており、相場感を掴みやすいです。
| 品目 | リサイクル料金の例(税込) | 収集・運搬料金の例(税込) | 合計イメージの例 |
|---|---|---|---|
| 有機ELテレビ(16V型以上) | 2,970円です。 | 引取のみ・当社購入品ではない等の条件で6,600円の例が掲載されています。 | 合計9,570円の目安になります(条件で変動します)。 |
| 冷蔵庫・冷凍庫(171L以上) | 4,730円です。 | 引取のみ・当社購入品ではない等の条件で7,700円の例が掲載されています。 | 合計12,430円の目安になります(条件で変動します)。 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円です。 | 条件により運搬料金が別途かかります。 | 買取できない場合は費用発生になりやすいです。 |
| 家庭用ルームエアコン | 990円です。 | 条件により運搬料金が別途かかります。 | 取り外し工事の有無も確認が必要です。 |
確認リンク:家電リサイクル(エディオン)
失敗しない使い分けと段取りです
判断の基本方針です
- 高年式・高額の大型家電は、専門店や一括査定で相場を取りに行くのが有利です。
- 手間を減らしたいなら、引っ越し業者の買取・引取で「同日に片付く価値」を取りに行くのが現実的です。
- 年式が古い場合は、買取より処分ルートの確保が優先になりやすいです。
査定前チェックリストです
- メーカー名・型番・製造年を確認してメモするのが基本です。
- リモコン、棚板、ホース、説明書など付属品を揃えると査定が安定しやすいです。
- レコーダー、スマートTV、Wi-Fi機器は初期化して個人情報を消しておくのが安全です。
- 写真は「全体」「型番シール」「傷や汚れ」「付属品」を撮ると見積もりが早いです。
ファミリー向けの現実的な段取りです
- 引っ越しが決まったら、まず「売れる候補」を3つに分けると迷いが減ります(高く売れそう・まとめて売る・処分候補です)。
- 高く売れそうな大型家電は、専門店や一括査定で先に出口を作るのが安全です。
- 小型家電や周辺機器は宅配買取で箱に詰め、引っ越し前に物量を減らすのが効きます。
- 売れない法対象家電は、処分費が出やすいので早めに回収予約まで進めるのが安心です。
小ネタです。段ボールはなぜか夜に増える気がしますが、たぶん気のせいではありません。増える前に「売れる物を先に逃がす」のが、引っ越しの勝ち筋です。
まとめ
引っ越し業者の家電買取は、価格面で常に最強というより、段取りを一本化して事故を減らす手段として強いです。 一方で、買取がない会社や、地域・品目が限定の会社があるため、見積時の確認が欠かせません。
私の結論は、ファミリーの家電売却は「高く売る」より「家計と時間のダメージを最小化する」方が満足度が上がりやすいです。 高く売れる大型家電だけは専門店や一括査定で相場を取り、残りは引っ越し動線に乗せて片付けると、引っ越し後の生活立ち上げが楽になります。 そして何より、処分費の具体例を見ておくと「売れるうちに売る」が家計に効くと実感しやすいです。
参考リンク(公式・公的機関)です
- 経済産業省:家電リサイクル法
- 環境省:無許可の回収業者に関する注意喚起
- 家電リサイクル券センター:リサイクル料金(主要メーカー一覧)
- エディオン:家電リサイクル料金・収集運搬料金(掲載例)
- アップル引越センター:不要品の買取、引き取り(FAQ)
- サカイ引越センター:処分品・不用品(FAQ)
- アート引越センター:不用品処分・回収(FAQ)
- 日本通運:不用品(粗大ゴミ)は引き取ってもらえますか(FAQ)
- アーク引越センター:不用品の買取
- ハート引越センター:家具・家電買取サービス
- ワットマン:宅配買取
- ハードオフ:よくあるご質問
- セカンドストリート:出張買取ガイド
- 買取王子:公式トップ
- おいくら:ご利用ガイド
- 家電高く売れるドットコム:運営会社

