【家電 雑品 買取】家電雑品(下雑品)とは?買取できる物・できない物をわかりやすく解説

「家の掃除をしていたら、大量の古い家電が出てきた…」 「これ、ゴミとして捨てたらお金がかかるけど、売れないかな?」

そんな時、救世主となるのがスクラップ業界における「雑品(ざっぴん)」というカテゴリーです。 しかし、この「雑品」、一般の方には馴染みが薄く、業界用語のオンパレードで非常にわかりにくいのが難点です。

今回は、業界の裏側を覗き見つつ、あなたが持っているその「ガラクタ」が「お宝」に変わるのか、それともただの「廃棄物」なのかを徹底解説します。

「世の中にゴミなどない。あるのは資源の迷子だけだ」……なんてカッコいいことを言いたいところですが、現実は選別コストとの戦いです。

目次

1. そもそも「家電雑品」ってなに?

スクラップ業界では、鉄、銅、プラスチック、ガラスなどがごちゃ混ぜになった未解体のスクラップを総称して「雑品(Mixed Metal Scrap)」と呼びます。 私たちが普段使っている家電製品のほとんどは、この「雑品」に分類されます。

なぜこれがお金になるのか?それは、家電の中に「都市鉱山」が眠っているからです。

  • モーター:銅と鉄の塊。心臓部です。
  • トランス・電源:これも銅の塊。重ければ重いほど良い。
  • 基板:金、銀、パラジウムなどの貴金属が微量に含まれています。

逆に、これらを覆っているプラスチック筐体(ボディ)は、リサイクル業者にとっては「処理コストのかかる厄介者」です。 つまり、雑品の価値は以下の引き算で決まります。

価値 = (金属の価値) - (プラスチック等の処理コスト + 手間賃)

かつては中国などが安価な労働力でこれらを手作業で分解していましたが、現在は輸出規制(ナショナル・ソード政策など)により、日本国内での適正処理が求められています。そのコストは、残念ながら買取価格に反映されています。

2. 「上雑品」と「下雑品」の違いを知ろう

業者に持ち込んだ際、「これはシモ(下)だねぇ」と言われてショックを受けたことはありませんか? まるでRPGの装備ランクのようですが、ここには明確な基準があります。

分類・通称特徴・定義主な具体例買取価格イメージ
上雑品
(カミ、雑品上)
銅やアルミなどの非鉄金属が多く(約50%以上)、プラスチックが少ない。給湯器(釜)、大型モーター、工業用機械、配電盤
(60〜150円/kg程度)
下雑品
(シモ、家電雑品)
鉄やプラスチックが主成分。非鉄金属はわずか。家庭ごみの大半はこれ。炊飯器、電子レンジ、プリンター、扇風機、DVDプレーヤー
(5〜25円/kg程度)

一般家庭から出る家電の9割は「下雑品(家電雑品)」です。「俺の炊飯器は高級だったんだぞ!」と主張しても、スクラップの世界では「プラスチックの塊」として判定される悲しい現実があります。

3. これなら売れる!買取可能リストとNGリスト

「ウリトク」ユーザーのために、現場のリアルな基準で「売れるもの」「売れないもの」を整理しました。

買取できる家電雑品(Shimozappin)

これらは基本的にキロ単位での買取が可能です。

映像・音響・情報機器

  • レコーダー類:DVDプレーヤー、ブルーレイ、懐かしのVHSデッキ(重いので意外と歓迎されます)。
  • ゲーム機:PlayStationシリーズ、Switch、ファミコンなど。基板が良いので歓迎されます。
  • パソコン周辺機器:プリンター、ルーター、キーボード(鉄板入り)。※PC本体は「PCスクラップ」として分けたほうが高く売れます。

キッチン・生活家電

  • 調理家電:電子レンジ(トランスが重い!)、炊飯器、トースター、ガスコンロ(油汚れがひどすぎると減額も)。
  • 空調家電:扇風機、除湿機、ファンヒーター。
  • 電動工具:ドリル、サンダーなど。

重要:石油ファンヒーターやストーブは、タンク内の灯油を完全に抜き取り、乾電池を抜くことが絶対条件です。これを怠ると「お持ち帰り」になります。

分別すれば高く売れる「高単価品目」

これらを雑品に混ぜるのは、フォアグラをハンバーガーのパティに混ぜるようなものです。必ず分けて持ち込みましょう。

  • 給湯器:内部の銅釜(熱交換器)が宝です。雑品の10倍以上の単価がつくことも。
  • 電線類(コード):ACアダプターや延長コード。ハサミで切って「雑線」として売れば、ランチ代くらいにはなります。

【絶対NG】買取不可・危険物

以下のものは、リサイクル工場の破砕機を爆発させる恐れがあるため、絶対に混ぜてはいけません。

  1. リチウムイオン電池含有製品:モバイルバッテリー、加熱式タバコ、バッテリー一体型掃除機など。これらは発火事故の主犯格です。
  2. 密閉容器:カセットボンベ、スプレー缶、消火器。爆発します。
  3. 家電リサイクル法対象4品目:テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン(家庭用)。これらは法律で適正なルートでの処分が義務付けられています。
  4. 木製品・布製品・ガラス:こたつ、電気カーペット、マッサージチェア。これらは金属ではありません。

スクラップ工場でのリチウムイオン電池の発火は、「芸術は爆発だ!」では済みません。本当に危険なので、モバイルバッテリーなどは家電量販店の回収ボックスへお願いします。

4. 2025年-2026年の市場動向と価格の目安

「で、結局いくらになるの?」というのが皆様の最大の関心事でしょう。

2025年から2026年にかけての市場は、銅価格の高騰という追い風と、処理コスト(電気代・人件費)の上昇という向かい風がぶつかり合っています。

【2026年初頭の相場目安】

  • 家電雑品(下雑品): 5円 〜 25円 / kg
  • 給湯器(釜あり): 290円 〜 350円 / kg
  • 電線(雑線): 数百円 / kg

単価「5円」の場合、軽自動車いっぱいに200kg積んでも1,000円です。 ガソリン代と手間を考えると、「処分費が浮いて、お昼代になればラッキー」くらいの気持ちで挑むのが、精神衛生上よろしいかと思います。

5. 安全な業者の選び方とコンプライアンス

最後に、トラブルに巻き込まれないための業者選びのポイントです。 「無料回収」を謳いつつ、後から高額な積み込み料を請求する悪徳業者も残念ながら存在します。

優良業者を見分ける4つのチェックポイント

  1. 固定の「ヤード(保管場所)」があるか: Googleマップで看板が出ているか確認しましょう。
  2. 計量設備があるか: トラックスケール(大きな秤)がない業者は、目分量(=ドンブリ勘定)のリスクがあります。
  3. 許認可の掲示: 「古物商許可」「金属くず商許可」などの番号が明示されているか。
  4. 価格の透明性: 電話で「今の雑品単価はいくらですか?」と聞いて即答できる業者は信頼できます。

まとめ:ゴミではなく資源として

家電雑品は、適正に処理されれば新たな金属製品として生まれ変わります。 「ウリトク」を使って信頼できる業者を見つけ、正しく分別して持ち込むことは、お小遣い稼ぎになるだけでなく、地球環境を守る立派な社会貢献です。

さあ、家の押入れに眠るその「雑品」たちを、次の旅へと送り出してあげましょう。ただし、リチウムイオン電池の分別だけは、親の仇のように徹底してくださいね!

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この記事を書いた人

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