「実家のクローゼットから古いL.L.Beanのトートバッグが出てきた」
「昔買ったビーンブーツ、もう履かないけれど捨てるのはもったいない」
そんなアイテムがお手元にありませんか？
実は今、創業100年を超える老舗アウトドアブランドL.L.Bean（エルエルビーン）の古いアイテムが、古着市場で驚くほどの高値で取引されているのです。
90年代ファッションのリバイバルや「頑丈で長く使えるもの」への再評価により、特に古い年代のものはコレクターが血眼になって探しています。ただのリサイクルショップに持ち込んで数百円で手放してしまう前に、そのアイテムの本当の価値を知っておきましょう。
年代判別のカギは「タグ」にあり！高額アイテムの見分け方
L.L.Beanのアイテムが「ただの古着」か「お宝ヴィンテージ」かを分ける最大のポイントは、首元やバッグの内側についているタグのデザインです。プロのバイヤーもここを見て価格を決めています。
1. 【超高額】黒タグ・筆記体ロゴ（～1960年代）
黒地に金色の糸で筆記体が刺繍されているタグです。市場に出ること自体が稀で、ボロボロの状態でも資料的価値として値段がつくことがあります。もしこれを持っていたら、間違いなく極めて高い価値があります。
2. 【高額】筆記体タグ（60年代後半～70年代）
白地に緑色の糸で筆記体が描かれています。今の古着市場で最も人気があり、高値で安定している年代です。特にコーチジャケットやワーデンジャケットなどはコレクターに大人気です。
3. 【人気上昇中】ブロック体・カタディンロゴ（1980年代）
現在のロゴに近いブロック体ですが、山（カタディン山）の絵が描かれたカラフルなタグや、トートバッグに見られる2色タグ（ギザタグ）が特徴です。日本のアウトドアブーム時代のアイテムで、こちらもMade in USAの表記があれば高く評価されます。
いくらで売れる？ アイテム別買取相場リスト
実際にどのくらいの価格で取引されているのか、市場のデータを基に目安をまとめました。特にトートバッグや特定のニットは驚きの価格になることがあります。
| アイテム名 / 特徴 | 買取相場目安 | 査定ポイント |
|---|---|---|
| 80s デラックストート (底が二重・ギザタグ) | ¥10,000 ～ ¥15,000 | 紫や黄色などのレアカラーはさらに高額になります。 |
| 80s 筆記体/単色タグ トート | ¥5,000 ～ ¥13,000 | キャンバスの硬さや、角のスレ具合が重要です。 |
| 筆記体タグ ワーデンジャケット | ¥10,000 ～ ¥20,000 | ボタン等のパーツが欠損していないかがカギです。 |
| 80s バーズアイニット (ノルウェー製・在原みゆ紀着用モデル等) | ¥5,000 ～ ¥8,000 | 有名人の着用で高騰中。大きいサイズほど高値がつきます。 |
| ビーンブーツ (80s以前の美品) | ¥3,000 ～ ¥6,000 | ソールの減り具合が価格に直結します。 |
| 現行コラボ・別注品 (BEAMSやREMI RELIEFコラボ) | ¥3,000 ～ ¥6,500 | 新しいものでも、人気コラボ品は高く売れます。 |
【失敗しない】目的別・おすすめ買取業者リスト
L.L.Beanは「どこに売るか」で価格が大きく変わります。ヴィンテージ品を一般的なリサイクルショップに持ち込むと、「状態が悪い古い服」として安く買い叩かれてしまうことも。アイテムの年代に合わせて業者を選びましょう。
① 古いタグ（筆記体・80s以前）のアイテムを売るなら
歴史的価値を理解できる「ヴィンテージ古着専門店」への依頼が必須です。
ヴィンテージ特化
宅配買取
大阪の名門店です。筆記体タグやデラックストートなど「本物」のヴィンテージを適正価格で評価してくれます。ボロボロでも価値があるものを見逃しません。
80s-90s強い
名古屋
80年代～90年代のアウトドア古着に非常に強いショップです。ネクストヴィンテージと呼ばれる少し前の年代のアイテムもしっかり評価してくれます。
② 90年代～現行品・コラボ品を売るなら
システム化された「ブランド古着専門店」や「アウトドア専門店」がおすすめです。
メンズブランド特化
簡単宅配
メンズブランド古着に特化しており、BEAMS別注などのコラボ品や、近年のダウンジャケットなどを高く評価します。宅配キットが無料で利用しやすいのも特徴です。
アウトドア専門
まとめ売り推奨
ウェアだけでなく、キャンプ用品などもまとめて売れます。メンテナンス技術があるため、多少の汚れがあっても買い取ってくれる可能性が高いです。
③ とにかく手軽に、大量に処分したいなら
全国に店舗があり、持ち込みのしやすさが魅力です。ファストファッションなどと一緒にまとめて片付けたい場合に便利です。
少しでも高く売るための注意点とコツ
- 無理な洗濯は避ける：ヴィンテージのキャンバスバッグなどは色落ちしやすいため、無理に洗わず、ブラシで汚れを落とす程度に留めましょう。
- 季節を合わせる：ダウンやフリースは秋（9月～11月）に売ると、在庫確保の需要で相場が上がります。
- 付属品はセットで：ジャケットのライナーやフード、ブーツの純正紐などは必ず一緒に査定に出してください。
よくある質問（FAQ）
Q. 30年前のトートバッグ、底に穴が開きそうですが売れますか？
A. 売れる可能性が高いので捨てないでください！
80年代以前のモデルであれば、穴やスレも「ヴィンテージの味」として評価されることがあります。まずはヴィンテージ専門店に相談してみましょう。
Q. 名前入りの刺繍（モノグラム）があるバッグは減額ですか？
A. 基本は減額ですが、古いものは評価されることもあります。
新しいものは再販しにくいため減額対象ですが、古い年代のものは刺繍のフォント自体が珍重され、買い取ってもらえるケースがほとんどです。
Q. ビーンブーツのソール交換をしてから売った方がいいですか？
A. そのまま売ることをおすすめします。
修理費用以上に査定額が上がることは稀です。現状のまま査定に出したほうが、最終的に手元に残るお金は多くなります。
L.L.Beanは歴史あるブランドだからこそ、古くても価値が残ります。「もう使わないかな」と思ったら、ぜひ一度査定に出して、その価値を確かめてみてください。
記事に掲載された買取価格は参考価格です。相場、状態により変わります。
