その「ゴミ」ちょっと待った!実家のメンコが30万円に化けるかもしれません。買取おすすめ業者は?

昭和レトロ市場で高騰する「紙の宝石」の正体と、損をしない売り方ガイド

実家の片付けや遺品整理をしていて、タンスの奥や茶箱から「古びたメンコ」の束が出てきたことはありませんか?

「汚れているし、燃えるゴミに出してしまおうか……」

もしそう思ってゴミ袋を手にしたなら、今すぐ手を止めてください。
実は今、その小さな紙切れが、世界のコレクターたちの間で「紙の宝石」として取引されているのです。かつて駄菓子屋で数円で買ったものが、数万円、時には数十万円の価値を持つことも珍しくありません。

このページでは、なぜ今メンコが高く売れるのか、どんなメンコが宝物なのか、そして「どこに売れば損をしないのか」を分かりやすく解説します。

記事に掲載された買取価格は参考価格です。相場、状態により変わります。

目次

なぜ、ボロボロの紙が高く売れるの?

「ただの子供のおもちゃでしょ?」と思われるかもしれませんが、近年の昭和レトロブームや海外からの評価によって、市場の常識は覆されています。

実際にあった衝撃の取引価格

市場の熱狂ぶりを示す象徴的なデータがあります。2021年、昭和34年製の読売ジャイアンツ・王貞治選手のメンコが、オークションで約30万円(2,760ドル)で落札されました。

また、一般的なオークション相場を見ても、「昭和」というキーワードを含むメンコの平均落札価格は約1万円超えを記録することもあります。

これは、メンコが単なる玩具から、野球カードのような「投資対象」、あるいは「アート作品」へと昇華したことを意味しています。特にPSA鑑定(トレーディングカードの真贋鑑定)を受けた状態の良いものは、美術品並みの扱いを受けているのです。

高額査定が期待できる「お宝メンコ」の特徴

もちろん、全てのメンコが高いわけではありません。しかし、以下のような特徴があれば、高額買取のチャンスが一気に跳ね上がります。

1. 切られていない「未裁断シート」

メンコといえば丸や四角の形を想像しますが、コレクターが血眼になって探しているのは、工場から出荷されたままの「切られる前のシート状態」のものです。
本来なら子供たちが切り離して遊ぶはずのものが、そのまま残っていること自体が奇跡。額装して飾るアートとしての需要が高く、人気キャラクターなら数万円になることもあります。

2. 昭和のエネルギー溢れる「パチモノ(無版権)」

著作権が緩やかだった昭和30〜40年代。駄菓子屋には、本物とはどこか違う「微妙なウルトラマン」や「謎の怪獣」が描かれたメンコが溢れていました。
これらはいわゆるニセモノですが、今では逆に「当時のたくましさを感じる」「正規ルートに残っていないから希少」として、正規品以上の価格がつく逆転現象が起きています。

3. 相撲・時代劇・戦争もの

若乃花や栃錦などの相撲スター、月光仮面などの時代劇ヒーロー、そして戦時中の兵器が描かれたもの。これらは歴史資料としての価値もあり、年配のコレクターや博物館レベルの収集家に強く求められています。

【重要】売る場所を間違えると「数百円」に!?

ここが最も重要なポイントです。メンコの価値は、見る人が見なければ分かりません。

近所の総合リサイクルショップに持ち込むと、バーコードがないため「古紙」や「雑貨」として扱われ、ダンボール一杯で数百円、あるいは買取拒否されてしまうことがほとんどです。

正当な価値で買い取ってもらうには、「昭和レトロの価値がわかる専門業者」に依頼するのが鉄則です。

おすすめのメンコ買取専門業者リスト

全国対応しており、実績と信頼のある業者を厳選しました。それぞれの特徴に合わせて選んでみてください。

まんだらけ (MANDARAKE)

「世界中のマニアが注目する聖地」

日本のオタクカルチャーの老舗です。国内だけでなく海外にも販路を持つため、ニッチなメンコやパチモノでも驚くような高値を提示してくれる可能性があります。「とにかく価値を知りたい」「他店で断られた珍しいものがある」という方におすすめです。まんだらけの買取ページへ

駿河屋 (Surugaya)

「事前に価格がわかる安心感」

膨大なデータベースを持つ駿河屋の強みは、荷物を送る前にWebで査定額がわかる「あんしん買取」です。「送ってみたけど安かった」というガッカリを防げます。メンコ以外にも本やゲームなど、売りたいものが大量にある場合に便利です。駿河屋の買取ページへ

トイズキング (Toys King)

「自宅まで来てくれる出張買取のプロ」

おもちゃ買取に特化しており、全国どこへでも出張買取に来てくれるフットワークの軽さが魅力です。遺品整理などで「部屋いっぱいのおもちゃを片付けたい」「梱包するのが面倒」という方には最適の選択肢です。トイズキングの買取ページへ

東京千代屋 (Tokyo Sendaiya)

「ゴミの中に宝を見出す骨董の目利き」

昭和レトロや骨董品全般を扱っており、「汚れているから捨てよう」と思うようなものにこそ価値を見出してくれます。LINEでの簡易査定も行っているので、スマホで写真を送るだけで大体の価値がわかります。東京千代屋の公式サイトへ

最後に:高く売るための「やってはいけない」こと

良かれと思ってやりがちな行動が、実は価値を下げてしまうことがあります。

⚠️ 絶対に「掃除」をしないでください!

汚れを落とそうとして消しゴムでこすったり、水拭きをしたりするのは厳禁です。
古い紙は非常に脆く、印刷が剥げたり、不自然に白くなって「補修跡」とみなされ、大幅な減額になってしまいます。
専門業者は経年の汚れを「時代の味」として評価します。「ホコリを払う程度」で、そのまま査定に出すのが一番高く売れます。

発送時の注意点

宅配買取を利用する場合は、配送中に折れ曲がったり濡れたりしないよう、以下の対策を行いましょう。

  • ビニール袋に入れて水濡れ防止をする
  • 厚紙やダンボールで挟んで折れ防止をする
  • 箱の中で動かないように隙間を埋める

あなたの手元にあるそのメンコは、昭和の熱狂を今に伝える貴重な文化遺産かもしれません。
捨てる前に一度、専門家の目利きを受けてみることを強くおすすめします。思わぬ臨時収入になるだけでなく、そのメンコを大切にしてくれる次のコレクターへとバトンをつなぐことができるのです。

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この記事を書いた人

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